製糖ナローゲージ (6) Girga ギルガ【エジプト狭軌鉄道】

 

 

エジプトナローの6件目はギルガだ。

今回は完璧な訪問となった。

訪問日: 2023年1月31日

 

Girga 製糖 ナロー

 

Girga

はソハグとナガハマディの間にある。

私はナガハマディに止まっていたので、そこから乗合タクシーで移動した。

 

地図

 

まず工場までタクシーで行き、そこから北西へ延びるレールの上を歩いていく。

航空写真で見ると、この街の製糖ナローはそこまで規模が大きくないかと思ったが、線路は光っているので現役だと確認。

途中、友好的なエジプト人が話しかけてきて、2ケツで送ってくれた。彼は幹線道路とクロスする所で、その道路の方へ行くらしいので、礼を言って降りた。

 

僕はさらに線路上を歩いて行った。南西から南東へ折れる。

 

馬車ヒッチ

 

回送列車の1本も来ないのと、1回目に順光ポイントになる場所が5kmも離れていたので、高規格道路でヒッチをする。

自動車は100km/hで走っていき全然止まらないが、運よく馬車が停車した!ヒッチで馬車が停まる国はそうそうないだろう。

 

回送撮影

 

線路際に辿り着いた丁度の時にVが走ってきた!

 

黄土色塗装で渋い。トロピカルな感じの木も良い!

エジプトナローは、ドイツ製が緑、日本製が青というのが傾向だが(例外はあるかも)ここは色違いだ。

 

この後安全なショタを撮影した。(以前ブログで写真掲載)

 

直ぐ折り返しては来ないだろうと予想。これ以上地元民に絡まれると面倒なので、目立ちにくい木陰で待機し、時間を見計らって撮影地へ移動する。

旧ソ連とは別の意味で隠密行動が求められる。

 

追っかけ撮影

 

回送を撮って1時間30分ほど、光線が良い間にやってきた!貨車乗り鉄と思われる4人のショタがいる。

エジプトでも乗り鉄は盛んに行われているのだ!

 

これを撮影した後、高校生くらいの年齢の4人くらいに絡まれてバッグを触ってきたりと危険だった。写真左奥のバイクがその第一陣で、別の奴がまた手前から集まってきた。

彼らの行動原理は不明だ。盗みたいのか、動物園のアニマルレベルに新しいおもちゃに反応して興奮しちゃってるのか、全く分からない。

大通りに出てバイクをヒッチし逃げ切った。

 

橋の上で撮影

 

バイクの運転手は「ここは街じゃない、良いのか」のように言ってきたが、念を押して下車した。撮り鉄は目的地を説明するのに苦労する。

ともあれレンタカー無しで、ヒッチだけで追っかけ撮影出来る鉄道は珍しいだろう。

 

乗り鉄が7名に増加している。30分で4割の増加だ。

エジプト人は、子供も大人も製糖ナローが来ると勝手に積荷を引っ張って取り出しチューチュー吸っている。人によっては僕に呉れる。

精製前の植物程度の商品価値では、窃盗などという概念は当てはまらない。

 

 

ナローは大きく迂回するので、徒歩で移動。同列車を3回も撮影出来た!

モスク・ミナレットが写り、エジプトらしい1枚となった。

 

この後、僕が撮っているのに気づいた大学生くらいの男が家に招いてくれた(写真に写ってる?)。彼は親切で正気のエジプト人だった。

 

 

イポンスキーカット

 

夕方まだ来るのではないかと予想し、大学生の家を後にする。

 

来た!!!!都合よすぎる。ケツが砂でぼやけて見えないくらい満載で素晴らしい。

 

SCHOMA は ドイツのDiepholz にある小型車両メーカーだ。

Schöma – Wikipedia

Locomotives – SCHÖMA Christoph Schöttler Maschinenfabrik GmbH

 

写真をニヤニヤしながらカメラのモニターを凝視していると、2本目がやってきた!

 

低緯度のエジプトで、冬場なんとか低い太陽光線を浴びながら走るナロー。

 

Girga あまりにも完璧。

 

全体として、このGirgaでは車両のメンテ状態が良いと思う。横のパネルが吹き飛んでいる車両は無い。

色合いが台湾ナローと似ており、台湾はちょっと怖いけど安全な中東で撮り鉄したいなという人にもお勧めだ。(真に受けないでください)

 

 

Girga行き方 (アクセスが悪し)

 

ここはアクセスが他のナローより若干悪く、宿泊できそうな街と街の間の中間である。さらに道路が貧弱で時間がかかる。

 

Naj Hammadi から Girgaは人の往来が少ないからか、ハイエースが走っていない。

筆者は Naj Hammadi から乗合タクシーで向かった。

 

 

かっこいいプジョー504だった。運転席、助手席はベンチシートで、ヘッドレストが無い。こんな車他で見たのはスーパーナチュラルでディーンが乗ってる所くらいだ!

事故ったら首が折れて即死だろうが、こんな素晴らしい車で即死するなら寧ろ願ったりだ。(事故はなく到着)

ステーションワゴンなので荷物も乗る。

 

 

おわりに

 

Girga では列車はタイミングよく来るし、回送、追っかけ撮影で3回、夕方2本のイポンスキーカットと、全てのシャッターチャンスをものにした。

それぞれ、高角、俯瞰、ミナレット、イポンスキーカットと地域の風景を生かしたり車両を際立たせたりできた。

僕はGirgaは二度と来なくていいと思う。

 

個人的には2枚目の、高角アイレベル晴天が最もVだったが、ネットではイポンスキーカットの方が流行りそう?

 

 

 

 

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